発表資料

仮称:人道支援・災害救援HADR法による災害時多目的船(水陸両用)の展望と課題


概説

人道支援・災害救援HADR (Humanitarian Assistance Disaster Relief: HADR)とは、 災害発生時に世界はアメリカの海軍のリーダーシップに依存する傾向が強い。空と陸と海をカバーするアプローチ体制を保有し、救援コールに即応できるロジスティクス能力に加えて、CBRNE含む様々な災害ケースに対応する装備の研究や人材育成ノウハウを備えている。 また人道支援・災害救援をサポートするボランティア育成にも、ユニークな資格Disaster Management & Emergency Preparedness course (DMEP) 教育で人材育成を怠っていないこともアメリカに依存する証左であろう。特に海軍はグローバルなプレゼンスと水・陸両方のアプローチ機能を持っている。陸上支援に偏った日本の災害支援のあり方と根本から異なる。災害大国であり、海洋国でありながら海からの医療支援を311後も軽視する伝統は改まっていない。はたして、人道支援・災害救援(HADR)は、装備さえ整えれば完了するのかというと、装備だけを整えても機能しない。被災した人たちに奉仕する他者貢献哲学や慈悲の精神など、人間の苦しみに寄り添うケアを提供する『HADRドクトリン(行動哲学)』がベースミッションになければ機能しないとしている。それこそが被災した国の地域を安定させる重要なHADRサービスの神髄だといわれる。

基本情報

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情報更新日2017/07/31