第13回「海洋国日本の災害医療の未来を考える」議員連盟総会1106開催報告

第 13回 「海洋国日本の災害医療の未来を考える議員連盟」総会が下記要領で開催され、重要決議「災害時における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律案(仮称)」が採択されました。
次第
日時: 平成 30 年 11 月 6 日(火) 16時~17時 場所 : 衆議院第 1 議員会館第 1 会議室

開 会(進行) 衆議院議員津島淳

会長挨拶 衆議院議員額賀幅志郎議連会長

議 題(1)~(3)まで以下記載を参照下さい。

(1) 米国病院船 US NS マーシー寄港報告(内閣府防災担当より)
( 2) 決議事項:法制化の推進について(衆議院法制局より)
説明概要
「災害時における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律案(仮称)」
法案全体の構成(素案)

目的 四面を海に囲まれた我が国においては、災害時における医療を確保する上で、船舶を活用した医療の提供が効果的であることに鑑み、災害時における船舶を活用した医療提供体制の整備を推進すること。

基本理念 災害が発生した場合に、被災地において必要とされる医療を、船舶を活用して的確かつ迅速に提供することにより、被災地の医療施設の機能を補完し、国民の生命及び身体を災害から保護すること。
責務 国は、基本理念にのっとり、災害時における船舶を活用した医療提供体制の整備を推進する責務を有すること。

基本方針 
〇陸上の医療施設との役割分担及び連携協力
〇医療スタッフ、運航スタッフその他の要員の確保
〇災害の発生を想定した教育訓練その他の人材育成
〇離党での巡回医療、国際緊急援助活動、人道支援・災害救援等における活用
〇民間資金等の活用
その他
必要な措置
〇政府は、基本方針に基づき、災害時における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に必要な措置を講ずること。
〇必要となる法制上の措置については、この法律の施行後・・年以内を目途として講ずること。

等々の説明を受けたました。今後の推進体制等の検討課題を残すものの本素案「災害時における船舶を活用した医療提供体制の整備の推進に関する法律案(仮称)」は当該議連初の「議員立法」の策定に向けて決議されました。
( 3) 今後について 法制化ワーキングチーム
(山田 謙次氏)
講演レジュメ:「未来の社会と子どもたちに安全と安心を保障する」
1 少子高齢化が進む日本の危機
・社会保障クライシス
・災害は平時の日本の最大の脅威
・災害対策は安全保障に位置づけるべきもの

2 災害対策の責任主体とは
・災害対策と社会保障政策の対比
・国の責任

3 憲法25条は災害対策には波及しないのか?
・被災地の環境はなぜ劣悪なまま放置されるのか

4 日本が災害時多目的船を保有する意義
・災害時多目的船は国が行う災害対策の象徴となる

5 法制化の意義
プレゼン資料→URLをクリック 181106 議連プレゼン

意見交換
                                              以上、

参考:
現議連創立2014年3月以来、やっと新たな一歩の踏み出しを見届けた(11月6日2018年)は記念すべき日になりました。
今後は自公の党内手続きや、法令条案の作成等の協議を経て立法府にて進められます。
あゆみ
2019年度「カレンダー」案 アイキャッチ画像を参照下さい。


(更新日: 2018/11/08)