船舶を動かしてみることで実現への課題が見えてくる

参議院議員横山信一先生がご自身の「ブログ」に、当法人の新年会議での公演内容を掲載されております。御紹介いたします。 

病院船の会議でショートスピーチ

119日に公益社団法人モバイル・ホスピタル・インターナショナルの新年会議が開かれ、ゲストスピーカーとして挨拶しました。挨拶では、予備費の活用や今後の展望などについて申し上げました。

病院船(災害時多目的船)に関する予算は、平成24年度予備費として昨年末に1千万の調査費が計上されています。3月までの短期間ですが具体災害を想定した有効性などが検討されることになっています。 

東日本大震災以降、病院船の必要性は各界から指摘されているところですが、所管省庁をめぐる問題や平時の活用問題などで、進展が見られない状況が続いています。

私は昨年8月の参院決算委員会で、国境なき医師団が採用しているシビル・リザーブを検討すべきと防災担当大臣に求めました。これは、災害時などの有事の際に民間船舶を活用する方法です。

借り受ける船舶に病院機能は必要ありませんが、モジュール(コンテナ)を積み込むスペースが必要です。病院機能は、診察室、手術室、病床などのモジュールとして陸上に保管しておき、必要なときにフェリーなどの船舶に積み込めば、病院船に早変わりします。

mobilehospital

この方法であれば、常に船舶や船員を確保する必要はなく、平時の活用を心配する必要もありません。この実現のためには、実際にフェリーを借り受け、D-MATなどとも協力してデモンストレーションを試みる必要があると思います。船舶を動かしてみることで実現への課題が見えてくると思います。

近い将来に確実に起きるとされる首都直下地震などの大災害への備えは急がなければなりません。そのためには現実的な方法からアプローチすることが重要と考えています。

*横山信一参議院議員公式ブログhttp://ameblo.jp/gagome-yokoyama/day-20130120.html より


(更新日: 2013/01/23)