病院船マーシーから学ぶ~日米災害医療人材育成セミナー(案)の概要

米海軍病院船マーシー2018寄港に関するコンセプト(案)

(ハワイ太平洋艦隊司令部表敬の教訓から)

マーシー寄港は我が国の災害医療にとって、戦後はじめての病院船寄港は歴史的な意味を有する。

「日本の災害医療の未来に通じる一里塚のシンボル」と位置づける。

本プロジェクトは、「学びてのち足らざるを知る。」に徹するキーワード:「学ぶ」をコンセプトとして取り組む。

これまで内閣府で実践してきた従来型の訓練と異なる大きな点は、米艦に於いて訓練をすることは、すべからく米国内法の考え方を踏襲することが前提となる。
よって、米国の病院船に想定患者や搬送することを予め米側と協議の上、同意を得たPJが実践可能となる。そこで、災害時(あるいはオリンピック開催中にNBC災害(CBRNE災害)テロ等)、最も医療処置に急を要する、大量出血を伴う外傷やNBC災害(CBRNE災害)想定して、米側の協力を得て進行を図る。

折しも、北朝鮮危機が叫ばれる今日、寄港した米艦から我が国が学ぶべきは、戦場で展開してきたマーシーの治療戦略(ストラテジー)の吸収(学習)を米病院船の医療関係者から、日本の選抜された医療関係者が専門的に病院船の中、すなわち米艦の病院のオペレーションを教育セミナーの骨格に位置づけるコンセプトで今後煮詰めて行く案である。

・本件の推進には各機関(及び組織)の役割(案)

1.内閣府は、日本側各機関との調整・司令等に徹する。

2.医療者は、病院船マーシー医療者との日米共同学習に徹する。

3.マーシー艦内は、人材養成セミナーとして公益法人が医療者の募集・審査・運営に徹する。

そこで患者搬入は、米国との協議で細部をつくりあげていく初めての日米災害医療共同会議を構想する。

(期待される効果:我が国が病院船を保有するに必須の重要ポイントを学習)

船という限られたスペースを最大限に、活用するポイントは日本側が学ぶ必要がある。また今機会は、医師のみならず、手術室に勤務する看護師等、医療関係者も学ぶ課題が大である。

結論として、1)多数外傷患者搬入、2)NBC災害患者搬入、から治療に至る一連の過程をマーシーから学習・トレーニングをコンセプト案とする。

船内は、米連邦法で規定された病院設置基準を認可された病院である。限られたスペースに限られた人間が作業しなければならない。

病院船とは「病院が船の中にあるのが病院船(名詞)=病院として造られ病院の役割(例えば日本の法令に置き換えると:医療法施行規則(昭和 23 年厚生省令第 50 号)に基づく病院構造基準を満たし、十分な医療行為の役割を果たす船舶)」です。マーシーは米国の法律に基づく、病院設置基準を満たし認可された動く医療施設(病院船とは、航行浮遊式の治療施設または病院としての機能を第一優先に担う船です。)

そこで限られたスペースに医師等医療者を配置するには、予め医療関係者をチーム単位で選ぶ審査会が必需になる。

想定定患者つのカテゴリー別に専門職種(医師、看護師、技師・薬剤師等)全部合わせ、1っのチーム20名程度を限度として、公益法人が学会等の協力の下、募集・審査・運営を米側に伝える「仕組み構図(別紙PPT)」にまとめ、司令塔内閣府に米側との調整交渉を委ねる案として本編で説明する。

 

日米災害医療人材育成セミナー&トレーニングイメージ


(更新日: 2017/09/16)